ぎっくり腰(急性腰痛症)
- 物を持ち上げた時、立ち上がる時にギクッとなった
- クシャミや咳をした時に腰がギクッとなった
- 転倒して尻もちをついた
- スポーツ中に腰を捻った
- 交通事故に遭った
- スポーツなどで相手と衝突した
ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因は筋肉や筋膜を痛めたもの、靭帯を痛めたもの、腰椎や骨盤の関節部分を痛めたもの、椎間板を痛めたものなど様々ですが、ほとんどが急激に痛み、身動きできなくなる程の症状です。
交通事故などのように突然強い外力があった場合を除けば、もともと筋肉や靭帯、関節などに負担がかかっていて限界を超えた時、クシャミをするなどの弱い外力でも発症します。
ぎっくり腰になってしまったら
程度や症状など人それぞれ違いますが、まずは最も楽な姿勢でゆっくり深呼吸をして安静にし、緊張した筋肉や精神を落ち着かせてください。
仰向けで寝る際、脚を伸ばして寝ると腰に負担がかかり痛みが出やすいので、膝の下にクッションや丸めた毛布などを入れ膝を曲げた状態で寝るか、痛む側を上にして横向きになり、海老のように丸まって寝る。抱き枕などを抱えて寝るのもおすすめです。
患部に熱がある場合はビニール袋などに氷を入れて15分ぐらい患部を冷やしましょう。その際お腹は冷やさないように温めてください。タオルに水を含ませレンジでチンしたタオルなどをお腹に当ててください。
可能なら普段通りの生活を
コルセットやサラシなどを巻いて動けるようなら、可能な限り普段通りの生活を心掛けてください。
よく「コルセットを装着していると筋力が落ちてしまう」と聞きますが、心配いりません。
ギプスなどで固定して、その部分を全く動かさないか寝たきり状態になっていない限り、コルセット装着が大きな筋力低下につながるとは考えにくいです。
逆にコルセットやサラシなどを装着しないと日常生活の動作が困難になって、寝ていることが多くなり、歩くなどの活動が低下してしまうと筋力低下につながると考えられます。コルセットやサラシをして楽になるならこれらを装着し、無理のない程度に日常の生活を心掛けてください。
数日から数週間でほとんどの症状が落ち着いてきます。
ただし本人がぎっくり腰だと思っていても、脊椎の骨折や椎間板ヘルニアの場合もあります。下肢のシビレが出たり、あまりにも痛みが強かったり、症状の改善が見られない場合は自己判断せず、病院で受診することをおすすめします。
慢性の腰痛
- 物を持ち上げようとする時にズーンとした痛みがある
- 立ち上がろうとした時にズキンと痛む
- 立ちっぱなしや、座りっぱなしでシクシク痛む
- 歩くと痛くなってくる
- 腰だけではなく、お尻や下肢にもシビレや痛みがある
慢性腰痛とは、一般的に腰部に痛みや違和感を生じ、3カ月以上経過しても痛みや違和感が持続している状態をいいます。
すこやか整骨院では腰痛の症状を訴える方は最も多いです。
また近年はスマホやパソコンの発達による運動不足、ゲームに夢中になりすぎて姿勢が悪化する、脳のストレスなどが原因で子どもの腰痛も増えてきています。
慢性腰痛の原因
ぎっくり腰の時に、適切な処置がされず背骨の可動域制限や周囲組織の血行不良などが原因となる場合
加齢や運動不足による筋力低下で良い姿勢を維持できず、腰に負担の掛かる姿勢をしている
重い物を持つなどの重労働をしている
長時間同じ姿勢をするデスクワークや立ちっぱなしの作業が多い
足のバランスなど、歩き方に問題がある
骨盤の異常や猫背
など原因は沢山あります。
ストレスが影響?
最近ではなかなか改善されない腰痛の原因にストレスが多く関わっていることが分かってきました。ストレスを受けることで自律神経に乱れが生じ、筋緊張や血液循環の調節、姿勢維持のコントロールがきかなくなり、慢性腰痛のリスクが高まってきます。
このように慢性腰痛の原因は日常生活におけるクセや習慣、環境なども考える必要があります。
猫背姿勢
- 姿勢が悪く腰痛、肩コリがする
- 長時間のデスクワークなどで首や背中が痛む
- 年々背中がまるまってきて体の調子が悪い
- 姿勢を良くしてカッコよくなりたい
- バストアップ、ヒップアップをしたい
近年IT化が進み、パソコンなどによる長時間のデスクワークやスマートフォンの普及による猫背姿勢が急速に増えています。
また運動不足や長時間の勉強、ゲームのやりすぎなどによる子どもの猫背姿勢も増えてきています。長時間猫背姿勢でいると様々な弊害が起こります。
猫背姿勢による弊害
肩コリ、腰痛、背部痛などの症状になりやすい
野球肘、野球肩、水泳肩などのスポーツ障害になりやすい
循環器、呼吸器、消火器、婦人科系疾患などのトラブルになりやすい
脳や自律神経に対する影響
猫背姿勢により一部の筋肉や関節に集中して負担がかかり、筋肉が硬くなり血行も悪くなります。
また胸郭が縮まったままで呼吸がうまくできていなかったり、お腹や下腹部などが圧迫を受けるため、内臓の働きも抑えられてしまいます。
血行不良になったり、首やお腹の負担から脳や自律神経にも影響が出ることもあります。
自分の姿勢を理解する
猫背姿勢の改善はまず自分の現在の姿勢がどのようになっているか理解することから始まります。
そして正しい姿勢を理解し、その姿勢を脳と体に記憶させていくことが大切です。
猫背姿勢で長くいると、その悪い状態を体が記憶してしまっているのです。そうなるといくら矯正をしても、しばらくすると元の状態に戻ってしまいます。
脳と体に悪い姿勢の状態を忘れさせ、良い姿勢の状態を記憶させていきましょう。
猫背の分類

円背型:背中が丸まった状態

前肩型:肩が前方へ傾いてしまった状態

顔出し型:頚椎が前方に傾斜し顔を突き出している状態

首無し型:首が肩の中に埋没している状態